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2018年12月6日、一つの法律が可決しました。
「改正水道法」です。
静かな出来事でしたが、結構重大事です。
なぜ改正したのか。ポイントは3つです。
1.老朽化
2.人口減少
3.コンセッション方式
「1.老朽化」
今までに見てきたとおりです。
今現在老朽化している水道管は約10万㎞。
その分の更新費だけで凡そ10兆円!
老朽化はさらに凄いペースで進みます。
なんだか気が遠くなりそうです。
「2.人口減少」
人口減少で水道料金収入が減少しています。
でも、水道事業の大部分は固定費だから、
収入が減っても支出はほとんど減りません。
するとどうなるか。
赤字になり、水道料金は値上げされます。
30年後に6割上がる試算もあるそうです
しかもこれは、現状維持分だけの話です。
前述の設備更新費は含まれていません。
もう、気を失う寸前です。
「3.コンセッション方式」
そこで対策を法案化しました!
期待に胸が高鳴ります!
で、それが「コンセッション方式」です。
所有は自治体・運営は民間というやり方です。
いわゆる民間委託と言われるやつです。
今まで高速道路や空港で実施例があります。
「民間経営の方が効率化するはず!
値上げも最小限に抑えられるはず!」
という目論見のようです。
おやおやおや。
果たしてそう、上手くいくでしょうか。
水道事業民営化(委託じゃない)の失敗例は、
フランスをはじめ世界各国にあるようです。
逆に成功事例は見つけられませんでした。
先例を参考に、改善されていることを望みます。
いずれにしても、今の水道環境を維持しようと知れば、
膨大なお金が、しかもすぐに必要なことだけははっきりしたようです。
料金で払うのか、税金で負担するのか。
この改正法が実際にどう運営されるのかは、
決して見過ごせないと思います。
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