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2021.08.
25

「境界確定」のお話⑤

土地

契約

「土地の境界の問題」の5回目です。

シリーズもそろそろ終盤です(苦笑)

 

今日は「測量の費用」について。

 

測量のプロに仕事を頼む時には、

「境界確定測量(確定測量)」

「現況測量」の2種類から選びます。

 

この2つは、値段が違います

それは、仕事の中身が違うからです。

違いを簡単に見てみましょう。

 

1)境界確定測量

  • 土地の境界をすべて確定させる測量
  • 土地家屋調査士が行う
  • 隣地所有者の立ち会いが必要
  • 正確かつ信用度が高い
  • 3~4ヶ月ほど時間を要する

 

2)現況測量

  • 土地の現況を見て図面化する簡易な測量(使用目的は限定的になる)
  • 土地家屋調査士や測量士が行う
  • 隣地所有者の立ち会いは必須でない
  • 5~7日程度で終了する

 

こういう違いがあります。

 

次に「相場」を見てみましょう。

(どちらもスムーズにできた場合です)

 

現況測量費用の相場は、

一般的な住宅用地の場合で、

およそ10万~20万円です。

 

一方、境界確定測量の相場は、

35万~80万円といわれています。

価格に大きく開きがあるのは、

官民境界査定の有無によるものです。

※官民境界査定とは、

  •  公共用地などの行政財産と
  •  これに隣接する民有地との
  •  境界を確定することです。
  •  一般よりも手続きが多く、
  •  費用が加算されます。

 

これでみると、境界確定測量の方が

およそ2倍以上必要になります。

 

しかし、避けて通れない場合もある!

その時は、次の工夫をしてみましょう。

 

① 複数社で見積もりをとって比較する

② 隣地所有者との交渉は円滑に進める

③ 不動産の買主と費用の交渉をする

④ 確定申告で費用として計上する

⑤ 買主と合意して確定測量なしで売却

(⑤は地価が低い時などの例外的措置)

 

こうした方法を参考に

費用をできる限り抑えながら

境界確定測量を行って、

トラブルのない不動産売買を

ぜひ行ってください。

 

<「境界確定」のお話 ①>

<「境界確定」のお話 ②>

<「境界確定」のお話 ③>

<「境界確定」のお話 ④>

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