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2020.04.
28

「地積測量図」の歴史②

土地

契約

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先週の続き。「地積測量図の歴史」です。

 

さて復習です。地積測量図って何でした?

そう、法務局で保管されている測量図でした。

誰でも確認できる、公的な測量図です。

ということはつまり、公簿面積の根拠です!

なにより信頼性が重要ですね。

 

でも、その地積測量図、実は時代によって

作成方法や精度に違いがあります。

 

今まで何度も大きな制度改正がありましたが、

私が特に大きな分岐点と思うのは、

そのうちで次の2回です。

 

先ず1960年(昭和35年)です。

地積測量図の制度が始まった年です。

そう!それ以前に登記された土地には、

そもそも地積測量図が保管されていません!

つまり、面積の求積図が永久保存されずに、

土地の面積は登記されていたんですね。

(以前のブログ:「縄伸び」と「縄縮み」)

 

次の分岐点は、2005年(平成17年)です。

「改正不動産登記法」が施行された年です。

 

それまでは「残地法」といって、

新たに分筆する土地だけ測量していました。

残りの土地は、元の“不確かな”地積から

分筆面積を差し引いて登記していたのです。

う~ん、それじゃあ信頼性は薄いですよね。

 

ですがこの年から、分筆する土地も、残地も、

原則全ての土地を求積することになりました。

これだと、信頼性が格段に上がりますね。

 

さて、この結果、何が言えるでしょう?

地積測量図を調べるときには、

1960年~2005年の地積測量図に要注意!

じゃないでしょうか!

確定測量図としての信頼性に乏しい場合が

結構な割合でありそうです(苦笑)

 

土地の取引に地積の確定は大変重要です!

ぜひ気をつけてください!

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