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2019.07.
16

汚水処理人口普及率

土地

建物

その他

昨日は下水道普及率の話でした。

(参照「下水道普及率ワースト2位」)

今日は「汚水処理人口普及率」です。

似ていますが、ちょっと違います。

 

いま新築するなら、建築基準法で許可される汚水の処理方法は4通りあります。

1.下水道処理(87%)

2.合併処理浄化槽(10%)

3.農業集落排水等処理(2.9%)

4.コミュニティプラント処理(0.1%)

カッコ内は全国平均の内訳です。

 

この4通りで汚水処理ができている人口比を

汚水処理人口普及率と言います。

全国平均は90.9%です。

和歌山県は63.6%で、やはりワースト2位です。

でも下水道普及率よりは随分差が縮まっています。

理由は明白で、2~4の処理方法が多く普及しているからです。

下水道27.3%に対して他が36.3%で、むしろ多い。

これを遅れと見る向きもかつてありましたが、

今は変わってきているようです。

 

ワースト1位の徳島県では、普及率が低く財政が苦しいので、

2~4の方が費用対効果は高いと、むしろ推進を明言しています。

 

和歌山の下水道事業も似た環境にあります。

下水道普及率にこだわらず、汚水処理人口普及率を上げようという方針のようです。

一方で、既に大金をかけて敷設した下水道網は、

まだまだ利用率が計画より低いので、

利用率を上げて収入を増やす計画です。

 

和歌山の汚水処理事業は、

全国と比べて非常に厳しい環境ですが、

少しずつでも着々と改善への道を進んでいるようです。

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