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2023.02.
22

地名に漢字2文字が多い理由

土地

その他

みなさん!

日本の地名は

漢字2文字が非常に多い

と思いませんか?

 

例えば都府県名でも、

我々が住んでいる和歌山と、

神奈川、鹿児島の3県以外は、

確かに漢字2文字です。

(北海道は訳あって別枠で)

 

不思議に思いませんか?

 

実はこれには、

明確な理由があったのです!

 

時代はなんと

奈良時代初期

にさかのぼります!

 

大化の改新(645年)の後、

初めて中央政府ができました。

 

それで戸籍を作ることになりましたが、

古代の日本には文字が無かったので、

漢字を地名の音に当て字しました。

 

その時にあるルールを決めました。

 

「縁起の良い漢字2文字にしなさい」

というルールです。

 

当時の先進国「唐」の制度を

真似したんですね。

字数も揃って便利ですしね。

 

この制度を

「好字二字化令(713年)」

といいます。

 

事例を紹介しましょう。

 

従来は(非公式にだけど)

1文字で書かれてきた地名を

2文字にした例です。

 

「粟国」→「阿波国」

「木国」→「紀伊国」

「泉国」→「和泉国」

 

特に「和泉(いずみ)」の場合、

「和」は発音しません。

縁起が良い文字として

無理矢理足しているだけです。

面白いですね。

 

他にも3文字以上の名を

2文字に縮めた例もあります。

 

私達に身近な地名にも

こんな由来があったんですね。

 

さて、この制度、

きっと便利だったのでしょう、

けっこう徹底して守られました。

なんと江戸時代まで!

その後の明治政府の土地台帳は

江戸時代の物が基本なので、

それで現代までも脈々と

この流れが続いているのです。

 

ところが!

 

高度経済成長以降、

様相が変わってきました!

 

デベロッパーが

地名を「商品名」として

利用するようになり、

場合によっては「商品名」が

そのまま公的な地区名に

なるケースもでてきました。

 

平成の市町村大合併が

これに拍車をかけました。

 

ひらがな、カタカナ、

外来語そのままのケースなど、

百花繚乱(ひゃっかりょうらん)

の様相です。

 

良い悪いに関わらず、

これが資本主義社会だと

いうことでしょうか。

 

いずれにせよ、みなさんが

住んでいる場所の地名には、

何かの由来があります。

いちど調べてみるのも

面白いのではないでしょうか。

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