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今年も去る10月16日に、
「宅地建物取引士」の試験が
全国で行われました。
例年約20万人の方が受験しますが、
今年も受験者数22万6022人!
数ある国内資格試験の中でも
トップクラスの人気を誇ります。
しかし一般の皆さんは、
そもそも「宅地建物取引士」が
何のためにできた資格か、
ご存知でしょうか?
結論を先に言えば、
「私たち消費者の保護」
のためです!
家を買う時や、借りる時に、
トラブルが起きないように
生まれた資格なのです。
歴史を少し振り返ると、
大戦後の混乱期(昭和27年)に
先ず「宅建業法」が生まれました。
でも最初は「登録制」でした。
「登録をすれば誰でもできる」
状態でしたので、
トラブルが多発しました。
そこで誕生したのが
「宅地建物取引員」
という資格制度です。
昭和33年のことです。
その後、名称が変わります。
昭和40年「宅地建物取引主任者」へ、
更に平成27年「宅地建物取引士」へと
変更されました。
徐々に仰々しくなってきましたね。
それもそのはず、
時代と共にその社会的な役割が
一層重要になってきたからです。
というのも、
ご存じの通りどんな商取引でも
売り手と買い手の間には
大きな「情報量の差」があります。
ましてや、
不動産取引や金融取引など
重要資産の取引ではその差が大きく
トラブルになりやすい。
取引の前に、重要なことを漏らさず
分かりやすく説明する専門家が、
「宅地建物取引士」というわけなのです。
その証拠と言えるような話があります。
宅地建物取引士試験を運営するのは
「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」
という団体です。
この団体、実は
「不動産でどんなトラブルが起きているのか」
「海外ではどんな不動産取引のケースがあるのか」
などの事例を収集・研究したり、
実際に特殊な紛争処理したり、
することなどを目的に
設立された団体なんです。
いわば紛争処理のプロ中のプロ!
その団体が、
宅地建物取引士資格試験を
実施しています。
そして、彼らが作った
「合格率15%!」と言われる
この難関試験を突破したのが、
皆さんの目の前にいる
「宅地建物取引士」です!
ですから、疑問に思うことは
“契約の前に”ビシバシ質問してください!
そして、
ぜひ安全な取引を行ってください!
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