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2022.07.
13

土地の履歴を調べる

土地

契約

聞いた話ですが…

 

自宅新築のために購入した土地で

建築工事を始めたところ、

なんと地中から銃弾が出てきて、

「これは何?どういうこと?」

とひと騒動になったのだとか。

 

売買関係者が色々と調べた結果、

「古地図」から、かつてその地には

「射撃場」があった事が判明しました。

銃弾の出自が明らかになり、

物も古く数も僅かだったので、

この件は一応の解決を見たそうです。

 

 

これはとても稀なケースですが、

不動産売買では時々このように

「地歴調査(土地利用履歴調査)」

が必要な場合があります。

 

通常の不動産調査の範囲外ですが、

売買目的の利用の仕方によっては、

重要事項説明がされていなかった事で、

トラブルになるケースがあります。

 

例えば、

1)高層建築用地でかなり深い地盤まで掘り下げて利用するとき

2)食品工場予定地などで土壌汚染の可能性をよく知りたいとき

などです。

 

1)のケースでは、

「現状は住宅地だが、もし開発前が田や沼だったら、深い所は軟弱地盤が疑われる」

「古い団地だが、もし工場跡地の再開発なら、埋設物に瓦礫が混じる可能性もある」

などが考えられます。

 

2)のケースでは、

化学工場やガソリンスタンドなど「土壌汚染対策法」や「水質汚濁防止法」の対象になる利用がされていたか

が気になるところです。

 

そのような必要が出てきた場合に

「地歴調査」を行う訳ですが、

これがなかなか大変な調査で、

「技術」と「根性」が必要です。

 

先ず、現在有効な事項では不明な

過去の状況を調べるのですから、

記録が必ず残っているとは限りません

 

先述のケースではたまたま

古地図の記録で判明しましたが、

閉鎖された過去の登記情報や、

国土地理院の航空写真記録などを

丹念に探してやっと見つけることも。

 

換地処分がされていた場合では、

対象地の“昔の所在番地”が分からず

判明に時間が掛かったりします。

 

有害物質使用特定施設の廃止届出記録を

丹念に台帳で探したこともありました。

 

周辺住民の聞き取り調査が

必要な場合もあります。

古いことを知ってる人話探すのは

とても骨が折れます。

 

それでも、

お客様の購入判断に重要な事項は、

可能な限りで丹念に調べて

ご報告する以外ありません。

 

先述のケースも見習って、

技術や知識を磨いていきたいものです。

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