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2022.07.
05

調査は疑問から始まる

土地

契約

その他

不動産の物件調査は、

「現地調査で始まり、現地調査で終わる」

とよく言われます。

 

どういう意味でしょうか?

 

ひとつには、

「役所は、聞かれた事には答えるが、聞かれない事は話さない」

という問題があります。

 

事例を見てみましょう。

 

例えば、

対象地に面して5m超の崖があります。

 

「この崖は建築に影響ないのかな?」

調査員Aは疑問に思ったので、

建築指導課での調査で、

「5mを超える崖がありますが、建築規制はありますか」

と職員に聞きました。

 

すると、担当課の職員は、

「がけ条例」の適用があるかどうか

丁寧に回答してくれるでしょう。

 

しかし、そうした質問が無ければ、

現地を見ていない担当課職員は、

通常の質問の「前面道路」についてだけ

回答するのかもしれません。

 

質問が無い「がけ条例」については、

回答しない公算が高いと思われます。

 

 

別の例です。

 

4~5以上の区画がある分譲地です。

開発許可で造成された可能性があります。

「開発行為の完了検査の手続きは、ちゃんと終わっているかな?」

 

もし完了検査手続きが終わっていなければ、

見かけ上は完ぺきな分譲地でも、

住宅の新築ができないかもしれません。

 

この疑問が浮かんだ調査員は、

都市計画課で確認することでしょう。

 

でも、もしも確認を怠って、

契約後に建築不可が発覚したら…

大トラブルの発生です!

 

このように、

役所などでの調査を始める前に、

一番初めに現地に向かう時から、

問題を一つでも多く発見できるように、

「疑問に感じる」ことが大切です。

 

現地を見た人が何も感じなければ、

彼は役所に行っても質問をしません。

 

質問しなければ、

問題は明らかにならず、

従って解決もしません。

 

物件調査の調査員は、

まず現地で疑問に感じることから

始めるよう心掛けてください。

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