TOP
  1. ホーム
  2. ブログ
  3. 「担保」と「抵当」の違いとは?

BLOG

ブログ

2022.05.
10

「担保」と「抵当」の違いとは?

土地

建物

契約

不動産の購入は、

個人であれ、法人であれ、

とても大きな買い物になります。

 

なので、

不動産の購入では多くの場合、

ローンが利用されます。

 

その時に

欠かせないものがあります。

「担保」「抵当」です。

 

この二つの言葉は、

よく似ていますが、

区別が難しい言葉です。

 

今日は二つの違いを解説しましょう。

 

先ずは「担保」です。

 

「担保」とは、

ローン(借金)を借りる際に、

あらかじめ義務者(借受人)から

権利者(貸出人)に提供される事物

のことです。

 

貸出人のリスクを軽減する制度ですね。

 

この「担保」には、

いくつかの種類があります。

実は、

「抵当権」はその中の一つ

に位置付けられます。

 

それでは、

「担保」の種類を紹介しましょう。

 

実務上、「担保」は、

「人的担保」「物的担保」

二つに分けられます。

 

先ず「人的担保」は、

借受人が借金を返済できなくなった時、

第三者に支払いを請求できる制度です。

 

具体的には、

「保証人」「連帯保証人」などが

これに当たります。

 

一方、「物的担保」は、

借受人の所有財産を売却するなどして、

借金を返済できない時の補償にする

という制度です。

 

主なものとして、

「質権」「抵当権」「譲渡担保」

があります。

 

では、

この三つの違いは何でしょう?

 

保証に充てる対象物が

もし「動産」なら「質権」になり、

「不動産」なら「抵当権」になります。

(㊟例外はあります)

 

「質権」は、

対象物そのものを貸出人に預けます。

(所有権は借受人のままです)

貸出人は物を占有することで、

優先的に弁済を受けることができます。

所謂「質屋の質流れ」がそれですね。

 

一方、「抵当権」では、

貸出人は対象不動産を占有しません

借金をしている間も、

借受人(所有者)が引き続いて

対象不動産を使用することができます。

(ローンで買った家に住んでいる状態)

 

何故そんなことができるのか。

いつでも、誰でも見ることができる、

登記・登録制度があるからです。

まさに不動産のための制度です。

 

最後の「譲渡担保」は、

「質権」と「抵当権」の中間的な制度で、

動産でも担保設定ができる仕組みです。

 

今回の説明は以上です。

このように抵当は担保の一部です。

担保には様々な種類が存在しますので、

担保が必要になるときには

違いをしっかりと確認しましょう。

SHARE
THIS POST
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

最新記事

記事一覧に戻る

  1. TOP
  2. ブログ
  3. 「担保」と「抵当」の違いとは?