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2022.01.
25

我が家の裏には御免です!

土地

契約

その他

NIMBY(ニンビー)という言葉を

ご存知ですか?

 

英語で “Not In My Back Yard”

(我が家の裏には御免です)

の略語だそうです。

 

「その施設の必要性は認めるが、

自宅近くには建てないでくれ!」

 

これを日本語では、

「嫌悪(けんお)施設」

「忌避(きひ)施設」

「迷惑施設」

などと呼びます。

 

具体的な例を挙げると、

 

1)騒音や振動が発生するもの

高速道路等の主要道路、飛行場、鉄道など

 

2)煤煙や臭気が発生するもの

工場、下水道処理場、ごみ焼却場、火葬場など

 

3)危険を感じさせるもの

ガソリンスタンド、高圧線鉄塔、暴力団組事務所など

 

4)心理的に忌避されるもの

墓地、刑務所、風俗店、葬儀場など

 

などがよく言われます。

聞けば確かにそうかも。

 

あれ?でも、ん?

「よく言われる」って

どういう意味かな?

 

そうなんです!

「嫌悪施設」には、

実は明確な定義がありません!

 

しかもそのほとんどは

社会的には合法です!

いやむしろ、

社会に必要な施設が多いのです。

 

(上記の例だと、

暴力団組事務所以外は、

確かに社会全体としては

必要な施設ばかりですね)

 

なので、「嫌悪施設」かどうかは、

ある程度主観に左右されます。

万人に共通の「嫌悪施設」を

簡単に決めることはできません。

 

例えば近くに「小学校」がある場合。

 

就学児童のいる世帯にとっては

「利便施設」です。

 

でも子供のいない高齢者世帯には、

騒音を出す「嫌悪施設」だ!

と思われる場合もあります。

 

このようにあいまいな部分もある

「嫌悪施設」ですが、

気をつけたいのは、

売買の時、売主には

買主に嫌悪施設のことを伝える義務

があるということです。

 

それは場合によって、

不動産価格にも影響するからです。

 

もしも買主の購入目的から考えて

嫌悪施設となりそうな施設を

売主側が伝えていなかったら、

法的トラブルに発展するケースも

十分考えられます。

 

 

ですので、

売主の立場になった時は要注意!

周辺環境の説明などについて

ご自分の主観だけで判断してはダメです。

 

買主の立場ならどう感じるか

不動産会社ともよく相談して、

重要事項説明に反映させてください。

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