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「ディザスター(大災害)映画」
というジャンルがあります。
「日本沈没」もその一つですね。
こうした映画には、
お決まりの展開があります。
それは
「大衆のパニックを恐れて、
当局が情報を隠す」
というもの。
正義のヒーロー・ヒロインが、
無能で保身的な役人と戦います。
「日本沈没」にも出てきました。
でも現実は、少し違うようです。
阪神淡路大震災の時の報道です。
「神戸の防災計画
直下地震 20年前に警告」
現実とほぼ同じクラスの
巨大な直下型地震が
事前に予測されていたのに、
神戸市の「防災計画」には
反映されなかったというのです。
「防災計画」で議論になったのは、
最大震度の想定を「5」にするのか
それとも「6」にするのかでした。
(実際の地震は最大深度7でした)
大議論になったそうですが、
結局、「震度5の強」
という折衷案で、
計画は作られました。
そうなった理由は、
映画のような「群衆パニック」を
恐れたのではありませんでした。
現実的な問題点は、
「財政問題」でした。
もし「震度6」を想定すれば、
水道管の対策費だけで3千億円超!
その他も含めれば1兆円規模になり、
市の財政が破綻してしまいます。
とても計画にはできません!
実際は「5の強」の計画でも
大きな負担増でしたが、
十分ではありませんでした。
その結果は、ご存知の通りです。
本当に多くの命が失われ、
経済的損失も、復興対策費も、
膨大な金額になりました。
さて、
この時の苦い教訓は、
その後の防災計画に
活かされたのでしょうか?
東日本大震災を検証した記事では、
それは部分的だったようです。
阪神淡路の教訓で新設した
政府の「中央防災会議」は、
東北地方の巨大地震を対策する際、
“過去に記録がない”
“いつ起こるか分からない”
「未知の大地震」を
想定から除きました。
理由は阪神淡路と同じです。
予算措置に「キリがない」
からです。
その結果は、やはり
皆さんがご存知の通りです。
しかし、です。
東日本大震災後に
新しく出てきた、
「巨大地震の津波浸水想定図」や
「新・洪水ハザードマップ」に
筆者は驚きました。
うたい文句が
「観測史上最大級」から
「千年に一度の災害」に
変わっていたのです!
これは本当に、
大きな方針転換だと思いました!
予算は大丈夫なの?
本当に対策できるの?
疑問も湧いてきます。
どういうカラクリなのか、
次回以降、少しずつ、
解き明かしていきたいと思います。
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