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2021.09.
14

道路➁「公道」って何?

土地

建物

「公道(こうどう)」って、

割と身近な言葉に思います。

 

でも意外と、

その意味をよく知らないで

使っていることが多い気がします。

 

それでも「公道」ときいて

まず思い浮かぶのは、

「公道の対義語は私道」

なのかなと思います。

 

ここで注意したいのは、

私人や私的団体の所有なら「私道」、

国や公共団体の所有なら「公道」

という決めつけです!

 

例えば「市道」でも、

所有者が私人なケースは、

実は結構普通にあります。

ではその道は私有なので「私道」?

いえいえ、「公道」です。

 

つまり、公道か私道の別は、

所有主体ではなくて

管理主体が国や公共団体か、私人か

で区別します。

 

要注意です!

 

では、

国や公共団体が管理する道路=公道

で決まりでしょうか?

 

実は、そう単純ではありません。

 

冒頭の図を見てください!

国交省HPにある図ですが、

8種類の道路が書かれています。

 

「私道」以外の7種類は全て、

国や公共団体が管理する道路です。

 

では、この7種類の道路は

全て「公道」?

 

たしかに、広い意味では、

そう区分する時もあります。

 

しかし、狭義における公道は、

『道路法の道路』だけです!

 

道路法が定義する道は次の3つ。

①国が指定する「国道」

②都道府県が指定する「都道府県道」

③市町村や特別区が指定する「市区町村道」

お馴染みの面々ですね。

 

ではなぜ、①~③だけを、

狭義には「公道」とするのでしょう?

 

それは、

道路法の道路以外の道は、

(一部の私道を除いて)

建物が建築できる接道として

認められない場合が多いからです。

 

いくらそれらしい見かけでも、

そんな道路に面していたのでは、

住居や店舗を建てたい土地としては

価値が無くなってしまいますね。

 

不動産を探すときに、

前面道路が上記の①~③、

つまり「狭義の公道」でない場合は、

よくよく注意が必要です。

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