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2021.06.
01

「工事管理」と「工事監理」?

建物

契約

『なぞなぞ』みたいですが、

建築現場には「カンリ」が2つあります。

さて、どういうことでしょう?

 

一つは「管理」と書き、

一つは「監理」と書きます。

 

この2語は、読み方は同じですが、

役割や立場は全く違うので、

注意が必要です。

 

先ず、「工事管理」。

施工会社の「現場監督」のことですね。

こちらは字の通り、イメージしやすいです。

 

「工事管理者」の主な仕事は、

○工程管理(工程計画や職人の手配)

○材料管理(使用材料の発注や管理)

○安全管理(作業員や周辺住民の安全確保)

○原価管理(材料費、人件費等の金銭管理)

などで、文字通り、

『工事現場を動かす責任者』です。

つまり、施工会社側の立場になります。

 

 

さて、他方の「工事監理」です。

こちらの「監理」の文字は、

見慣れないかもしれませんね。

 

「工事監理者」の主な仕事は、

○設計図通りに施工できているかチェック

○図面だけでは伝わらない内容の伝達

○建築主代理として現場との打合せや指示

○建築主への報告

などです。

 

つまり、『建築主の代理人』として、

施行者が行う工事が契約通りかを

"監理(検査・報告)"します。

 

ここで、注意点があります!

 

一般的には、住宅会社の建築士などが、

「工事監理者」を務めます。

しかし、「監理者」の選任者は、

実は施工会社の上司じゃなくて、

「建築主」の役目なのです。

 

これは、建築士法で決まっています。

それだけ「工事監理者」は、

建築主にとって重要な存在なのです!

 

「建築は素人だからよく分からない!」

建築主の皆様は、そんな風に言わないで、

ぜひこの制度の趣旨をよく理解して活用し、

「監理者」を「良きパートナー」にして、

「主体者(自分事)の意識」を強くしながら

満足のいく住宅建築をなさってください。

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