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2021.03.
16

境界線トラブル「筆界と所有権界」

土地

契約

不動産トラブルの”横綱級”に、

土地の境界線トラブルがあります!

 

色んなケースがありますが、

「筆界」と「所有権界」の不一致

とても多い(そして揉める!)ケースです。

 

「筆界?所有権界?それなーに?」

そういう方も多いでしょう。

それも無理はない、プロでも難しい(苦笑)

できるだけ簡単に説明してみましょう(汗)

 

先ず、「筆界(ひっかい)」です。

別名「公法上の境界線」といいます。

登記された境界なのでこう呼びます。

誤解を恐れず大雑把に言ってしまえば、

法局の公図に記載されている境界線が

「筆界」と思っていただいて結構です。

 

次に「所有権界」です。

これの別名は「私法上の境界線」です。

現地の具体的なお隣との所有権の範囲です。

垣根やブロック塀、境界標などを設置して、

見て分かるように表示しています。

 

通常、筆界と所有権界は一致しています。

ただ、まれに、違う場合があります。

何故そうなってしまったのでしょう?

 

筆界は本来、明治時代の地租改正事業で、

当時の所有権界を図面化したものです。

そう、筆界と所有権界は元々同じなのです。

 

しかし、それから約140年、

様々な理由でズレてしまったんですね。

 

分筆や工作物建築時のミスでズレてしまい、

それに気付かなかった場合もあるでしょう。

 

あるいは故意に問題を先送りにして、

放置してしまったケースも多いと思います。

誰でもお隣さんと揉めるのは嫌ですものね。

 

厄介なのは、ズレてから時間が経ち、

次々と所有者が変わっていく中で、

問題が隠れちゃう場合ですね。

 

そして、相続や売買によって土地が動く時、

隠れていた”ズレ問題”が、

満を持して表に出てくるのです!

恐ろしい!

 

「筆界と所有権界の不一致」には

様々な解決法があります。

しかし、どの方法もなかなか大変そうです。

 

なので、土地の購入を決断する前なら、

「登記はちゃんとしているから大丈夫!」

だなんて簡単に思わないでください!

しつこいくらい業者さんに調べてもらって、

安全な取引を心掛けてくださいね。

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