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2021.02.
09

"グレーゾーン擁壁"の対策

土地

建物

契約

先週は『不適格擁壁』でした。

「適格擁壁と不適格擁壁」

しかし、実際のところは、

擁壁は築年数が古いものが多くて、

建築確認や検査記録が無い場合が多数です。

 

和歌山市の場合、そんな時の判断は、

構造計算専門の建築士の所見を尊重します。

しかし実際に掘削調査を行わない限りは、

もし適格擁壁と判断されても、

"グレーゾーン“の覚悟は必要でしょう。

 

例えグレーぽくても適格擁壁の解体・新設は

ちょっと非現実的な判断だと思うので、

擁壁をやり直さないでできる対策を

考えてみたいと思います。

 

それは『深基礎』です!

 

この図を見てください。

普通の基礎では、もしこの擁壁が持たないと

基礎は建物の重さを維持できません。

がけと一緒に崩れてしまいます。

 

しかし、です。次の図を見てください。

例え擁壁が崩れても地盤が保つ角度、

図の30度以内に届く深基礎なら、

がけが崩れても建物は残る計算です。

 

これは、不適格擁壁を残して建てる場合に

用いる対策の一つです。

他にも「杭工法」「地盤改良工法」などの

方法があります。

 

但し、建物建築後に擁壁が壊れてしまって

擁壁の再建工事を行うのは、

建築前に擁壁新設工事を行う場合と比べて、

凡そ3~5倍の工事費が発生するそうです。

 

それに将来の資産価値を考えても、

疑いのある古い"グレー擁壁"物件は、

最初から擁壁を新設することを前提に

購入を検討することを筆者はお勧めします。

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