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2020.10.
27

「雨水利用推進法」

その他

「雨水は流せば洪水、受けてためれば資源」

 

今から6年前、ある法律ができました。

「雨水利用推進法」といいます。

官僚任せでない、議員立法で出来ました。

 

目的は二つあります。

 

一つは、限りある水資源の有効利用です。

 

地球上にある水のうち、淡水はわずか2.53%!

しかも、その大部分は氷河や流氷です。

私たちが利用できる水の量は限られています。

 

それなのに、都市化や工業化などの影響で

水環境は年々悪化する一方です。

水循環の健全性は確実に失われつつあります。

それをなんとか食い止めたい!

一つめの目標です。

 

もう一つは、気候変動への対応です。

 

かつてないゲリラ豪雨が多発しています。

都市部では雨水が下水道や河川からあふれ、

都市型水害が毎年のように発生しています。

 

もし雨水の放流を減らすことができたら、

内水型洪水を減少できるかもしれません。

 

でもどうやって減らしたら?

そうだ、ここは逆転の発想で、

いっそ利用してしまおう!

 

そういう考えで作られた法律です。

 

その考えをまとめたものが、冒頭の標語!

「雨水は流せば洪水、受けてためれば資源」

なかなか、言い得て妙な表現です。

 

内容的には、公共施設のトイレの水等や、

ちょっとした減税措置など、

まだまだ限定的な印象ですが、

同時に成立した「水循環基本法」とあわせ、

雨水利用に公的機関がもっと責任を持つ!

という考えが法律になったのは、

大きな前進なのかもしれません。

 

防災や環境保護に大きな力となるのか、

期待しながら見守りたいと思います。

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