TOP
  1. ホーム
  2. ブログ
  3. 「地図混乱地域」とは

BLOG

ブログ

2020.10.
07

「地図混乱地域」とは

土地

建物

不動産取引の基本中の基本は、

何と言っても物件を確定すること。

取引対象をはっきりさせることです。

 

それには先ず、法務局に登記された内容を

確認することから始めます。

 

対象地の個別内容を「全部事項証明書」で、

周辺との位置関係や境界を「公図」で、

それぞれ確認することになります。

 

ところが、公図の内容と現地の状況が

大きく相違している場合がまれにあります。

 

こういう場所を「地図混乱地域」と言います。

(「公図混乱地域」や「字図混乱地域」とも)

 

地図混乱地域は、2002年の調査で全国に

約750地域、面積で約820 ㎢あることが

分かっています。

しかし、軽微な違いがある場所は、

実はもっとずっと多いはずです。

 

なぜこんなことが起こるのか。

発生原因は様々あるようですが、

1)元々の旧土地台帳が間違ったまま、分筆を繰り返した。

2)戦後の宅地造成・区画整理時にちゃんと登記されなかった。

3)水害・地震・山崩れなどで土地が変形してしまった。

などが代表的な原因とされています。

 

いずれにしても、出くわしたら大変です。

登記上の土地を現地で特定できないのです。

土地価格にも、融資にも、取引成立にも、

影響が出る可能性があります。

 

次週は、そんな場合の対策を見てみましょう。

SHARE
THIS POST
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

最新記事

記事一覧に戻る

  1. TOP
  2. ブログ
  3. 「地図混乱地域」とは