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上水道の次は下水道の話を。
いきなり残念な話ですが、和歌山県の下水道普及率は、
都道府県ワースト2位です。
※下水道普及率(%)=下水道処理人口/行政人口
順位だけではありません。水準が極めて低い。
全国平均が78.8%に対して、わずか27.3%!
(※平成29年度末統計)
50%を割っている県はわずか6県だけです。
ちょっとショッキングな数字です。
仕方のない面もあります。
というのは、ワースト5を見てみると、
43位香川県、44位鹿児島県、45位高知県、46位和歌山県、47位徳島県。
そう、かつて「台風銀座」と呼ばれた地域ばかり。
台風で甚大な被害を受けてきたこれらの地域では、
汚水処理より浸水対策の整備に力を注いできました。
これが極端に低い下水道普及率の原因の一つです。
でも原因は、もう一つあります。
これらの県がいよいよ本格普及に着手した時、
もう人口減少が本格化に始まっていたのです。
するとどうなるでしょうか?
計画時より人口が減ったうえに高齢化で、
計画通りの利用料収入が得られませんでした。
つまり、利用者が投資のわりに少なかった。
結果、残ったのは財政の足を引っ張る借金の山でした。
和歌山市の下水道事業債(借金)は1,000億円弱、
これは市が持つ借金の約30%にもなります。
先日見てきた上水道事業債456億円の2倍以上です。
これでは高度成長期のような推進はできません。
上水道と違って下水道は、和歌山県で27.3%、
和歌山市で39.8%の方しか利用していません。
だからあまり身近に感じないかもしれない。
でも財政面から見るととても身近な問題です。
この問題からも目が離せないようです。
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