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私たち仲介業者は、売買契約の前に必ず物件の重要事項説明を行います。
勿論ですが、必要なことを漏れなく説明しなければなりません。
でも中には、「これは説明した方がいい?」
「説明するにしても、どのように説明しよう?」
などと頭を悩ませる項目もあります。
その最たるものが「嫌悪施設」と呼ばれるものです。
嫌悪施設… なんだかイやな響きです(苦笑)が
その名の通り、「その存在が周囲の人から嫌われる施設」を言います。
どのようなものがあるかと言いますと、
1.騒音や振動が発生する施設(例:高速道路、飛行場、鉄道沿線)
2.煤煙や悪臭が発生する施設(例:ごみ焼却場、下水処理場、養鶏場)
3.危険を感じさせる施設(例:ガソリンスタンド、暴力団事務所)
4.心理的に忌避される施設(例:墓地、刑務所、風俗店)
などが一般的です。
なるほどといった感じです。
ただ実は、明確な基準・定義が決まっていません。
なので、嫌悪を感じるかどうかは個々人により判断が異なります。
そこが難しいところです。
例えば「伝統ある小学校」が近くにあるのは、
あるご家庭にとってはとても望ましいことですが、
あるご家庭にとっては「騒音が発生する施設」でしかありません。
このように、何を嫌悪施設に含むかはケースバイケースといえます。
ただ、変わらない基準があるとすれば、
「その買主さまが買うか、買わないかの判断に関係する項目か」です。
やはり基本通り、一人一人のお客様にきちんと向き合い、
本当の希望が何なのかをよく聞き取ることが大切だと
改めて思い知る項目と言えるのかもしれません。
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