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夕方からどの媒体でも、今上天皇の退位礼のニュースが流れています。
ほぼ前例の無いこの儀式、非常に簡素に執り行われたそうです。
そう希望された陛下のお人柄がうかがわれ、胸を打たれます。
と同時に、「重厚長大」の昭和から「軽薄短小」平成へと転換した
平成時代を象徴している出来事のようにも感じました。
そうです。
平成の30年間は、それまでの価値観が大きく揺れ動いた、
そんな時代だったように思います。
言い換えれば「常識は疑え!」でしょうか。
「昨日までの仕事の常識が、今日は通用しない」
そんなことが日常茶飯事に起きた30年だったように思います。
そこから学んだことが2つあります。
一つは「“常識”は変化する」ということです。
辞書によれば常識とは、社会生活の為に共有する認識や行動様式のこと。
円滑な社会生活に欠かせないものです。
でも、いいえだからこそ、社会を取り巻く環境が変われば、常識も変わる。
それを思い知らされた30年でした。
二つ目は「常識は変わっても“道理・真理”は変わらない」です。
これだけ変化が激しい時代です。
新しい常識が定着する前に、独自の判断を迫られる場面も増えました。
そんな心細い時に頼りになったのは、最新の理論よりもむしろ、
古人に学んだ「正しいすじみち=道理」だったように思います。
「温故知新」は宝物のような知恵ですね。
そんなことを考えていると、見つけました。
真理を学び、常識に疑問を持てる知恵を「良識」というそうです。
『人生論ノート』の三木清の言葉です。
治安は平安でも、価値観や常識が激変した「平成時代」。
「令和時代」はより一層激変する時代になる予感がします。
周回遅れの不動産業界は特に大変でしょう(汗)
この時代の節目に、“常識人”の上をいく“良識人”を志して、
“凡人”なりに頑張っていきたいと思います(笑)
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