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2019年4月1日。
この日のトピックスと言えば、「新元号が決まった」しかないでしょう。
『令和(れいわ)』。
令嬢の『令』に、日本人の好きな『和』の文字。
最初に聞いた時には、なにか女性的な優しい響きを感じました。
後から聞けば出典は万葉集だとか。なるほどなあと思いました。
『和』も入っているので、昭和生まれとしては新しさと同時に懐かしさも感じました。
元号は、東アジアの漢字文化圏に特有の制度です。
漢字など中国文化の広がりとともに周辺諸国で広く用いられてきました。
それが今では世界で日本だけが採用していると、今回初めて知りました。
起源の中国でも廃止されていたんですね。
(よく考えれば共和制だから当たり前なんですが…)
世界の紀年法では、西暦やイスラム紀元、仏暦など、
ある年を始点に経過年を数える「無限のシステム」がほとんどですが、
元号は、改元の度にリセットされる「有限のシステム」です。
合理的ではないのかもしれませんが、表意文字の漢字を使って、
節目ごとに新しい時代へ人々の思いを託していくこの紀年法は、
日本人らしくていい伝統だなと、筆者は感じています。
とはいえ、今でも既に合理的な西暦との併用が進んでいて、
しかもコンピュータの利用がますます進むだろう令和時代、
年号に対する日本人の感性は変わっていくのか、変わらないのか。
個人的にはとても興味深く思っています。
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