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とても古い日本語ですが、「くにゅう」という言葉をご存知ですか?
「口入」と書き、「くちいれ」とも読みます。
古代から近代まで長く使われた言葉ですが、近代では仲介や周旋(しゅうせん)を生業とする人のことを指したようです。
主には職業の周旋だったようですが、土地・建物の仲介を専門とする業者もいました。
もちろん、今のような不動産業者の資格制度はありません。
潮目が変わったのは、昭和20年の終戦です。
戦災などによる住宅不足はひどく、一説には450万戸とも言われました。
そして日本中で、不動産の賃貸や仲介の仕事が一気に増えました。
そうなると、不動産業を開業する人も急激に増えたのですが、中には専門知識やノウハウもない、金儲け目当てのヤクザまがいの連中も混ざっていたので、次第に不動産業者に対するイメージが悪化していったのです。
「くにゅう」という言葉のイメージも次第に悪いものになっていきました。
昭和27年、この事態を改善するために、宅地建物取引業法が施行されました。
昭和33年には宅地建物取引員(今の宅地建物取引士)制度が始まり、宅建業者も免許制になって、悪徳業者は次第に数を減らして行きました。
それとともに不動産業者を指して「くにゅう」と呼ぶ方人は段々と少なくなり、今ではもうほとんど使われなくなったのです。
このように、歴史的な住宅不足と急速な復興が、今の安全安心な不動産業界をつくったのですが、今また全く逆の理由で、業界は大きな転換期を迎えています。
日本全国の「空き家」の数は実に820万戸になりました。都市も地方も関係なく増え続けています。
時代の変化に対応して、不動産業界はもっともっと良くなっていかないといけません。
私たちイエステージは、まだまだ小さな集団ですが、率先して、しかも爽やかに、業界の刷新を目指していきたいと思います。
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