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2022.06.
17

トイレのお話②

土地

こんにちは! イエステージの佐藤です。

 

前回に引き続き、トイレのお話②になります。

 

前回は、ボットン便所誕生までを書かせてもらいました。

 

 

今回は高野山よろしく水洗便所のお話になってまいります。

 

 

全国に農業技術の向上と共に広まっていった汲み取り式のトイレでしたが、明治維新以降、西洋文化の流れを受けて

西洋式の便器、そして水洗便所が導入されていくことになります。

水にながして糞尿を処理するので、汲み取りと比べると溜まる体積が段違いに増えます。

 

すると、どうやって処理するのか?

という問題が出てくるのです。

 

古くは人力で運び、発酵させて肥料としていたものが、たくさんの水分を含むことで、重く、大きく、運びにくく、しかも使いにくいものとなってしまいました。(化学肥料の使用も糞尿の非資源化の一因)

そのため人々は河川へ流し、最終的には湖や海に流れていくことになります。

ここで、問題が、、、

 

放流の量が少ない時代は良かったのです。

自然堤防や河川の微生物、河口の生物達が処理しきれる量でした。

 

ところが、人口が増加するに連れて当然流入する量が増えます。

次第に、自然環境では処理しきれない量となっていくのです。

 

特に、貝類は海水の浄水器の様な役割をしています。

 

色んなものを含んだ海水を吸い込んで、こしとり、海水を吐き出す。

 

その色んなものが増えていきすぎると・・・

 

想像通りというか何というか、やはり、

アサリ等の貝類の漁期になると沿岸部で赤痢などの患者数が増え始めたのです。

 

これはアカンという事で始まるのがし尿処理施設の整備と浄化槽の設置です。

 

下水の合流と分流の話からここにくるまで2回使ってしまいました。

 

 

 

↓この形態になるまであと少し。。。

 

 

佐藤 雅典
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佐藤 雅典
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